栄養コラム81【腸内環境はダイエット成功も左右する】

近年注目されるようになった腸。




下腹あたりにあるグネグネしたチューブ状の消化器官


ということは、誰しも想像できると思います( ´艸`)






以前にも便秘についてや

食べ順についてのコラムにて

大腸の環境改善や

小腸から出るホルモンについて書きました。







今日は改めて、

ダイエットにおいても見過ごせない

”腸内環境”について

おさらいしていきましょう!!!










小腸と大腸は【第2の脳】とも呼ばれます。


これはコロンビア大学の

マイケル・D・ガージョン博士によって命名されました。








Q、小腸や大腸がなぜ【第2の脳】と言われるのでしょうか???




それは人間の体の中で脳に続く約1億個もの神経細胞を備えているからです。

これは他の臓器に比べると圧倒的に多い神経細胞数となります。




免疫細胞も約70%は腸に存在するといわれています。










また、幸せな気持ちをもたらすといわれている神経伝達物質の一つ

セロトニンの約90%は腸にあり

意外でしたが、脳には約2%しかありません。





腸のセロトニンはそのまま脳に届くのではなく

セロトニンの前駆体が作られてそれが脳に届き

合成されてセロトニンになると考えられています。





このとき、セロトニンの前駆体を作るために必要となるのが腸内細菌です。

ところが糖尿病患者さんなどは

腸内環境が悪化している場合が多く

セロトニンの前駆体を作ることが困難です。

そのため脳にセロトニンが少なくなってしまうのです。





さらに、うつ病患者の脳では

セロトニンが少ないことも明らかになっています。





ですので、そこからヒントを得て

うつ病の治療の一つに

腸内環境改善のための食事指導も

近年導入されはじめているそうです。










いきなりですが、問題です!

Q、腸内細菌がいるのは腸のどこでしょうか???


1.小腸

2.大腸

3.両方

4.肛門付近



どこだと思いますか???






答えは、2.大腸 です!!

実は、小腸は無菌状態です。

小腸は栄養素の吸収をつかさどっているところですので

栄養素が吸収されるということは・・・

血管→血液中を漂うことになります。


つまり、細菌がいたら血管に入ってしまい

全身をめぐってしまうのです(@_@)


それを避けるため、小腸は無菌です。











Q、大腸と小腸 それぞれの大きさは???



もちろん多少の個人差はありますが

大腸:長さ1.5m、表面積テニスコート0.5面分

小腸:長さ6~7m、表面積テニスコート1面分



体の中にこれだけのものが詰まっているのです!!



よく収まっているな~とつくづく思います( ´艸`)笑



私が神様なり、人間をつくる立場だったら

収納がへたくそなので

きっと収められていない気がしてなりません(笑)




さきほど、腸内細菌は大腸にしかいないと

お話ししましたが、

腸内細菌だけで1kg~1.5kgほど

種類は1000種類以上

その数は600~1000兆個にも及びます。



それが大腸に収まっているのも

さらに驚きです(@_@。






< 腸内細菌のバランス >


健康な人であれば、善玉菌20%、悪玉菌10%のバランスになっています。

残りの70%は「日和見菌」といって

良い働きも悪い働きもする菌種です。


善玉菌が優勢だと良い働きをしますが

悪玉菌が優勢になると悪さをします。


とはいっても、優柔不断なのは日和見菌だけではなく

善玉菌のなかには他の菌と作用し合うと悪さをするヤツがいますし

逆に悪玉菌でも状況次第で良いことをするヤツがいるのです。








Q、大腸のものが小腸に逆流したり
・ 細菌が小腸に入ることはないの???




バウヒン便があるから大丈夫なのです!!!



バウヒン便=回盲弁(かいもうべん、英語:ileocecal valve)は

回腸盲腸の境界にある弁です。

これが開いたり閉じたりすることで

少しずつ大腸に送り出したり

逆流を防いだりしています。








Q、腸内細菌の状態が痩せやすさにも関係するのはなぜ???


成人の腸内細菌は「バクテロイデス門」と

「フィルミクテス門」の二つの種類が優勢となっています。


バクテロイデス門というのは善玉菌を好む日和見菌といわれています。

フィルミクテス門というのは発酵食品に含まれている菌や

皮膚に常在している菌、土壌菌などです。



腸内細菌は食べ物を分解するときにさまざまな物質を排出します。

バクテロイデス門の細菌が食べ物を分解すると排出される短鎖脂肪酸は

腸から吸収されて血液を通じて全身に届けられます。


この短鎖脂肪酸が脂肪細胞に働きかけると脂肪の取り込みが止まり

肥満を防いでくれるのです!!!



逆に、フィルミクテス門の細菌は

食事から取り込むエネルギー量が多く

そのため肥満に結びつきやすいといわれています。




また、糖尿病ではインスリンが出にくくなりますが

その原因と考えられるのが短鎖脂肪酸の減少です。


短鎖脂肪酸が脂肪の取り込みを抑え

肥満を防いでくれる点は先ほど述べたとおりですが

短鎖脂肪酸が減るとインスリンの分泌も減ってしまうのです。









それがよくわかる研究報告があります。

肥満の人と健康な人の腸内フローラでは大きな違いがあるというものです。


肥満の人ではフィルミクテス門の細菌が多く

バクテロイデス門の細菌が少ないことが明らかにされているのです。



複数の標準体型の人と肥満の人に

標準カロリーの食事を3日間食べさせた後

高カロリーの食事を3日間食べさせ

それぞれの期間の排泄物に含まれたエネルギー量と

腸内細菌を検査した実験も行われています。



肥満の人は標準カロリー食でも高カロリー食でも

エネルギー量に変化はありませんでしたが


標準体型の人が高カロリー食を摂取するとエネルギー量は減少するという結果が出ました。



また、高カロリー食を摂取すると

フィルミクテス門の細菌が増加しバクテロイデス門の細菌が減少したのです。


この二つの研究結果から

腸内フローラによって太りやすいかどうかが分かれてしまうのと同時に

太ることで腸内フローラも悪化すると考えられるのです。







そして最近、「便移植療法」という治療法が脚光を浴びています。



腸内細菌の乱れが原因と考えられる患者さんの腸内に

健康な人の便を移植することで

腸内フローラを健康なものに戻そうというものです。


もちろん便は適切に処理されたものを使用します。


日本では潰瘍性大腸炎など限られた疾病に対して

家族または配偶者の便を使用するなど

厳密な規定のもとで臨床研究が進められています。






まだまだ謎の多い腸内環境ですので

今後も面白い研究が出てくると思われます( ´艸`)


またその都度、取り上げていきたいと思います~☆


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栄養のおはなしを中心にはしていますが

栄養コンシェルジュは

食材の栄養と身体をマッチングさせていくのが

お仕事でもありますので

体のおはなしもたまに入れております( ´艸`)


実際、栄養コンシェルジュの講習でもお話があるんですよ♪


体ってすごく神秘的です☆

誰が考えたの!?ってくらいよくできています☆


そして、この地球と生きていくようにできている・・・

凄すぎますっ!!!


ちょっとSFっぽい話もありながら

栄養コンシェルジュの講習はすすんでいきます♪


興味のある方は

8月以降(秋ぐらい?)に

栄養コンシェルジュ一ツ星の養成もしていきますので

ぜひご参加くださいませ(#^^#)

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