色んな種類のたんぱく質の話を
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過去2回にわたってしてきましたが
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もう一つ忘れてはいけないのは
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【ジビエ】です☆
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ジビエときくと
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何を思い浮かべるでしょうか???
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鹿や猪など山の中を走りまわる獣?
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もしくはその独特な臭いのイメージでしょうか?
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近年、ここ大分県でもジビエ料理を扱うお店も増えてきました。
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日本での狩猟が冬季に限定されるため
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冬の名物詩とされることの多いジビエですが
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お店が増えるとともに輸入食材を取り扱うことで
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日本では狩猟できない珍しい一品や
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通年営業などバリエーションも増えてきたように感じます。
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そもそもジビエとは?
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ジビエとは狩猟で得た”天然の野生鳥獣の食肉”を意味するフランス語です。
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ヨーロッパでは貴族の伝統料理として
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古くから発展してきた食文化といわれています。
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動物の尊い生命を奪う代わりに
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肉から内臓、骨、血液に至るまで
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全ての部位を余すことなく料理に使い
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生命に感謝を捧げようという精神が流れています。
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日本で有名なジビエといえば
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捕獲数や被害の多いシカ、イノシシが挙げられます。
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しかし、実は狩猟の対象となっている野生鳥獣は全て
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ジビエとして定義されます!
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シカ、イノシシ、野ウサギをはじめ
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山鳩、真鴨、小鴨、尾長鴨、カルガモ、キジ、
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カラスまでも含まれています。
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また海外ではハクビシンなど珍しい動物も含まれます。
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現在、日本では野生鳥獣が増えすぎてしまい
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農作物を食べたり田畑を荒らしたり
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スギ、ヒノキやブナなどの樹皮や高山植物を食害するなど
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農業や自然保護での大きな問題になっています。
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農作物の被害額は
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年間に200億円にもなっているそうです!
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ただ、害獣駆除として殺し破棄するのではなく
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近年では、体づくりの際のたんぱく源として
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注目されています☆
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山野を駆け巡り大空を舞った天然の肉は
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脂肪が少なく引き締まり、栄養価も高いのです^^
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代表的なものの栄養価や特徴をみていきましょう!
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比較対象として牛と豚それぞれ100gの栄養価をみてみます。
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<牛・サーロイン>
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カロリー :317
たんぱく質:17.1
脂質 :25.8
鉄 : 2.0
亜鉛 : 4.2
ビタミンB2:0.17
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<豚・肩ロース>
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カロリー :253
たんぱく質:17.1
脂質 :19.2
鉄 : 0.6
亜鉛 : 2.7
ビタミンB2:0.23
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ジビエたち↓↓↓
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●鹿●
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カロリー :147
たんぱく質:22.6
脂質 : 5.2
鉄 : 3.4
亜鉛 : 2.8
ビタミンB2:0.32
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シカ肉も日本で古くから「もみじ」として親しまれてきたお肉です。
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鹿肉は他の食肉と比べ脂肪が少なくヘルシーです。
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そしてお肉には非常に珍しく
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オメガ3脂肪酸、オメガ6必須脂肪酸も含んでいます。
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低カロリーなのに高たんぱく、鉄分も豊富☆
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ヘム鉄と呼ばれる鉄分は人間の身体に吸収されやすく
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貧血や冷え性を予防する働きを持っています。
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また、シカ肉に多く含まれるアミノ酸の一種「アセチルカルニチン」は
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脳機能向上やストレス軽減、疲労回復の効果があると報告されています。
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メタボが気になる中年男性や育ち盛りのお子様
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アスリートの方や
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貧血気味の女性にもぴったりの食材です。
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臭みも少なく、色々な調理方法で気軽に楽しめます。
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●猪●
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カロリー :268
たんぱく質:18.8
脂質 :19.8
鉄 : 2.5
亜鉛 : 3.2
ビタミンB2:0.29
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別名「ぼたん」。イノシシ鍋のことを「ぼたん鍋」ともいいますよね!
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ブタの先祖がイノシシだということはご存知の方も多いと思います。
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野生のイノシシをより飼いやすく
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より早く肉を多く取れるように改良したのが現在の家畜化されたブタです。
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それほどイノシシ肉は私たちにとって馴染み深く、美味しく感じるものなのです。
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野生のイノシシ肉と豚肉や牛肉の大きな違いは、
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その脂の付き方が全く違うのです。
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白身と赤身がはっきり分かれており、脂肪の質が良いのです。
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豚肉と比較してもビタミンB群、鉄分、亜鉛等が豊富に含まれています。
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血液をサラサラにして若さを保つ
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多価不飽和脂肪酸(ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸)を
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牛肉の2倍以上含んでいます。
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中性脂肪、悪玉コレステロールを増やし
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動脈硬化や肥満などに繋がる飽和脂肪酸は
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牛肉の半分以下しか含んでいません。
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猪肉は赤身はもちろんですが脂身も美味です。
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猪肉特有の匂いが苦手な方もいますがしっかりとした血抜き処理と
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調理を行うことでとても美味しく頂けます。
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●鴨●
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カロリー :128
たんぱく質:23.6
脂質 :3
鉄 :4.3
亜鉛 :1.4
ビタミンB2:0.69
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鴨肉は、古くから日本で食べられてきた食肉のひとつ。
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現在、鴨肉として流通しているものは
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家禽化したマガモ=アヒルとアイガモがほとんど。
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ちなみにアイガモは、アヒルと野生のマガモの交雑交配種のことです。
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鴨肉はお肉なのに
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魚介類に含まれる不飽和脂肪酸の割合が高いのが特徴です。
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『魚が苦手><』という方はぜひ鴨肉を★
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ビタミンB2は、鶏肉の約4倍含まれているのも有名です。
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肌荒れやニキビ、口内炎、疲労感が出やすい人におすすめです!
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SAORIも鴨肉を取り入れるようになって
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口内炎の頻度が減った気が…しなくもない(笑)
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日本でも食べられる変わり種を3つご紹介!
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●ダチョウ●
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カロリー :97
たんぱく質:22
脂質 :2
鉄 :2.9
亜鉛 :2.6
ビタミンB2:0.3
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英名「オーストリッチ」
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というと、革製品のイメージですかね!?
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赤身の旨みが詰まったジューシーで柔らかい肉質が特徴です。
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鳥類のイメージから、淡白な味で身がしまった食感を想像しますが
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実際には、馬刺みたいだけどあっさりしています。
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L-カルニチンやクレアチンという脂肪燃焼を促してくれる物質を含んでいます。
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アスリートや筋トレをされる方に注目されている食材です。
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●ワニ●
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カロリー :104
たんぱく質:21.1
脂質 :1.9
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低脂肪&低カロリーでコラーゲンたっぷり♪
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タンパク質は鶏肉より多いのに脂肪分は10分の1しかないです^^
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ダイエットに効果的なオメガ3系脂肪酸や
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上質で吸収率抜群のコラーゲンも多く含まれています。
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脳の発達に有用であると考えられているDHA含有率が高いといわれます。
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あまり日本では食べる習慣がないワニ肉ですが
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オーストラリアをはじめ世界では高級食材としても有名です!
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ジューシーでやわらかい若鶏のような味がします。
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また、血液中に動物の中で唯一生態で作られる抗生物質 が循環しているため
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ワニ肉は無菌状態という話も・・・( ´艸`)
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●カンガルー●
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カロリー :110
たんぱく質:23.6
脂質 :0.9
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カンガルー肉は「ルーミート」と呼ばれています。
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ルーミートは低脂肪、高蛋白、低コレステロールという特徴を持っています。
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ルーミートの脂肪含有量は
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部位に関わらず1~2%と非常に低いのですが
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その少ない脂肪の40%が多価不飽和脂肪酸で構成されています。
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またオーストラリアでは食肉の衛生管理について
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世界で最も厳しい基準を設けていることでも知られています。
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添加物や抗生物質に汚染されていない
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体にやさしい健康食肉だということが
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広く支持される理由の一つでもあるようです。
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しかし野生のカンガルーは
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年間の捕獲高がオーストラリアで決まっている事から
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なかなか日本では高価な物となり
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生肉では人間用として、輸入があまりされていないそうです。
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お肉の味はクセがなく
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さまざまな香辛料や調味料になじみやすい上
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さっぱりとした食感です。
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ジビエは独特な味わいや臭いから
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苦手とする方も多くいますね(^^;
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ネット販売をしている専門業者もありますので
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主菜としての購入だけでなく
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サラダに合わせたりするように
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少しずつ取り入れるのもオススメです^^
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専門店できちんと下処理・調理されたものは
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意外と食べやすいので
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食べる機会がありましたら
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人生に一度はチャレンジしてみてくださいね^^
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今回、ご紹介したお肉は
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SAORIが食べたことのあるものをピックアップしました☆
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どれもラムより臭みがなく
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あっさりとした印象でした!
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大分市都町の居酒屋さんで
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ジビエを扱っているところがありますが
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高価とされるカンガルーも手ごろな金額でいただくことができます!
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そのときの仕入れ状況によってないときもありますが
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代わりにアナグマなど更なる変わり種があったりしますよ~( ´艸`)
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食への探求心のある方はぜひご賞味あれ★
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私も虫料理でなければ、いつでもお付き合いいたします(笑)
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